ブラウザグラフの紹介

はじめに

Origin 2020b には、ブラウザグラフと呼ばれる新しいグラフがあります。測定データのように同じ構造を持つ複数のデータセットを、視覚的に確認しやすいように設計されています。折れ線グラフがベースのブラウザグラフが2つ( 「黒線」「色付き折れ線」 )と、ヒストグラムがベースのブラウザグラフが1つ(「ヒストグラム」 )あります。

このブログでは、ブラウザグラフの概要と、Originガジェットを組み合わせて使用​​することで視覚的に理解しやすくする方法を紹介します。最後に、既存のグラフをブラウザグラフに変換する方法について紹介します。

3つのブラウザグラフの例をご用意しました。Originプロジェクトファイルの圧縮ファイルをダウンロードしてご覧ください。ダウンロードはこちら

データ配置

前述のように、ブラウザグラフは、同じ構造の複数のデータセットを使用するように設計されています。折れ線グラフがベースのブラウザグラフの場合、データはXY、XYXY、またはXYYYの列設定パターンである必要がありますが、ヒストグラムがベースのブラウザグラフの場合、プロットの設定はそれほど重要ではありません。一般的に、すべてのデータを1つのワークシートに収めておくのが最も簡単ですが、他のワークシートやワークブックからソースデータを取り込むこともできます。

ブラウザグラフの作成方法

アクティブなワークシートから1つ以上のデータセットを選択するか、データセットを選択せずに、[作図] メニューの[ブラウザ] グループからブラウザグラフを作成します。データセットが選択されている場合、それらのデータセットからブラウザグラフが作成されます。データセットが選択されていない場合、アクティブなワークシートのすべてのデータセットを使用してブラウザグラフが作成されます。

黒線、色付き折れ線、ヒストグラムのブラウザグラフの例です (画像をクリックすると拡大します)

黒線:複数の線が黒で表示されます。 色付き折れ線:複数のラインが、カラーマップを使用して表示されます。 ヒストグラム:複数のヒストグラムが、カラーマップを使用して表示されます。

ブラウザグラフは以下の図のように、左側のコントロールパネルと右側のプロットエリアの 2つの部分に分かれています。コントロールパネルには、データセットリストと、多数のオプションを備えたメインメニューボタンがあります。例えば、軸スケールを固定するには、メインメニューの[自動再スケール‐なし]を選択します。[自動再スケール‐なし]を選択した時点で表示されているスケールに固定されます。X軸のスケールを固定したい場合は、別の方法でも範囲の設定が行えます。[共通表示範囲]にチェックを入れます。そしてワークスペース上部のメニューから[データ]:[範囲を編集]を選択します。[開始]と[終了]の[自動]のチェックを外し、値を入力します。 これにより表示されるX軸の範囲を固定することができます。さらに、データセットリストに表示される情報は、列ヘッダーを右クリックすると表示されるコンテキストメニューで制御できます。クリック、Shift +クリック、Ctrl +クリック、などの一般的な選択方法を使用して、リストから1つ以上のデータセットを選択することにより、表示するプロットを指定できます

最後に、コントロールパネルの幅を調整することができます。そしてプロットエリアでは凡例、軸、使用するカラーマップなどを直接編集することができます。

ブラウザプロットに表示されるデータの解析

ブラウザグラフでは、データセットのプロットを単に表示するだけでなく、ガジェットを使用することができます。ガジェットは、プロットエリアに表示するプロットを変更すると自動的に更新されます。もちろん、ガジェットから解析するプロットを変更することもできます。なお、複数のプロットを選択した場合は、最初に選択したプロットのガジェットが表示されます。以下は、ブラウザグラフにおいてクイックフィットを使用した例です。

ガジェットがはみ出して表示されないように、レイヤーの上部を手動で調整する必要がある場合があることに注意してください。

既存のグラフをブラウザグラフに変換する

シンプルなLabTalkコマンドを使用して、既存のグラフをブラウザグラフに変換することが可能です。現在、これは実験段階ですが、Originの将来のバージョンでは改善され、GUIに組み込まれます。単一レイヤ-複数プロット、および複数レイヤ-複数プロット、の両方のグラフを変換できますが、変換できるのは単純なプロットタイプのみです(折れ線、散布図、線+シンボル、縦棒など)。

単一レイヤ-複数プロットのグラフを変換するには、ウィンドウメニューからコマンドウィンドウを開き、プロンプトに次のLabTalkコマンドをコピーして貼り付け、Enterキーを押します。

page.selmode=1;page.cp.add(1 12 PlotSelector);

複数レイヤ-複数プロットのグラフを変換するには、上記のコマンドを実行する前に行う重要な最初のステップがあります。

  1. [作図の詳細] ダイアログを開きます。
  2. ダイアログの左側のパネルにあるツリーコントロールでグラフページレベルを選択します。
  3. ダイアログの右側にある[レイヤー]タブを開きます。
  4. [同じプロットの表示/非表示] を有効にし、[インデックス] を選択します (下の図を参照してください)
  5. [OK]をクリックしてダイアログを閉じます。
  6. 上述のように、コマンドウィンドウでLabTalkコマンドを実行します。

* コマンドウィンドウは、方向キーを使用して以前に実行したコマンドに戻すことができる「コマンド履歴」を利用できるため便利です。

まとめ

ブラウザグラフは、測定データのような同じ構造の複数のデータセットを視覚化して解析する優れた方法です。このようなタイプのデータを使用する場合は、ブラウザグラフがおすすめです。

このブログをお読みいただきありがとうございました。

About Chris Drozdowski

Chris Drozdowski is a Product Support Engineer at OriginLab. He loves to talk to customers and educate them. He particularly relishes diagnosing and solving difficult, edge-case issues. As well, he contributes code to help solve problems or enhance user experience. In his down time at work, he likes to research and write about esoteric product features. Outside of work, he enjoys spending time with his family, having fun with C++, working on his aquarium, and exploring craft beers.

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4 Comments on “Introducing the Browser Graph”

  1. Thanks, it is a very useful tool, but I have a problem of this tool. My plot does not have the brower graphs function. The version of my originpro is 2020b, and I don’t know where to find this tools except the plot menu.

    1. Hi Kate,

      I amended the blog post to add a section at the end about how you can convert an existing graph to a browser graph!

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